いまの自分を変えたい人は、まず「読書」な訳

「いまの自分の生き方に満足がいっていない」
「自分はこんなもんじゃないはず」
「だけど、なにをどうすれば?」

現状に大きな不満があるわけではない。だけどどこかかもんもんとした気持ちがぬぐえない。人生に変化を起こしたいけど、一体なにをどうすれば……。そんな風に感じることはないですか?

私は19才、29才、39才と、それぞれの節目でそう強く感じました。

焦りや不安な気持ちを抱えながら、当時の自分が選んだ選択は、19才=家業のジムのスタッフになる。29才=夫と結婚する。39才=作家の本田健さんに会いに行く→その後ご縁をいただき、樺沢紫苑先生に会いに行く。

これら3つの出来事は、私の人生にとって、なくてはならなかった節目やと思っています。誰に相談することもなく、読書しながら自分で選んだことだから。いわば全部「読書が導いてくれた」ご縁です。

目の前にトラブルが降りかかっていたり、現状に満足がいかないとき。心から「今を変えたい」と思うなら、「読書」することをおススメします。

先日発売された精神科医・樺沢紫苑先生の新刊『読書脳』(サンマーク出版)にこうありました。

「自分の頭でいくら状況を打開する方法を考えても、限界があります。しかし『本』を読めば、何千、何万人もの先人の知恵を借用できるのです」(P68)

人間一人の頭なんてたかがしれています。だけど、先人や先輩が残してくれた宝の山を、「本」という形で私たちは手にとれるんです。これってすごく価値あることじゃないですか?

小学生の息子が、先日ウィキペディアに書かれていたでたらめな情報を読んで憤慨していたんです。ネット記事は情報の識別が必要だと強く感じる反面、国会図書館に残される書籍は、今時点の信用度合いでいえばネットとは比較になりません。ネットにあるのが断片的な情報だとしたら、体系的に学べるのが本でもあります。

「日に日に増える積ん読」

「本を最後まで読めないストレス」

最近そんな風に勝手に自分で「読書のハードルを上げていた」ことにも気づきました。自分が「読みたい!」と、本を手にしたときが吉日なんですよね。時間ができたらとか、読書の環境を整えてから、とかの先延ばしはもうやらない。これからはスキマ時間やスマホ時間を使い「熱の冷めないうちに一気に」読みます。

朝晩は幾分過ごしやすくなってきました。
これからの秋の夜長に、『読書脳』(サンマーク出版)で、本の読み方、本の買い方アウトプットの仕方などに触れてみてください。読書ライフが益々充実したものになること、間違いなしです◎

(宇久理恵)

『これからの生き方図鑑』(光文社)で生き方を見つめなおす

毎日があっという間に過ぎて、「今週ももう終わり……」そんな風に感じることが増えた近頃。ここらで一旦立ち止まって、ちゃんと自分の生き方を見つめなおしたいーー。そう思っていたところ、精神科医 沢紫苑先生の新刊『これからの生き方図鑑』(光文社)を手に取りました。

 

334頁となかなかボリュームのある本書。しかし、各項目には、ひと目でポイントがわかるイラストが添えられていて、非常に読みやすい。

精神科医としての35年の経験、YouTubeで行った5000問以上の質問の回答、これまで43冊の本に詰め込んできたノウハウをベースに、本書では「より幸せな生き方」が47コ紹介されています。

シェアしたい項目がいくつもあるのですが、中でも特に私の心にグッときた話を3つに絞ってお伝えします。

悪口は、1日に41本以上タバコを吸うことよりも怖い

・悪口はストレス発散にはならず、逆にストレスホルモンが分泌される
・認知症リスクが3倍も高まる

・侮辱の言葉、ネガティブな言葉を口にすること自体が、脳への害になる
(P220・P221・P222より)

ドキッとしました。今でこそ、私も私の親しくしてもらっている仲間も、悪口や愚痴、不平不満をいう人は殆どいません。だけど、昔の私は文句や愚痴の多い人間でした。

とくに学生のころは、 悪口をいう⇔風邪をひく をしょっちゅう繰り返していて、「りえ、また悪口いうたんか」と妹に呆れられていました。自分の発したマイナス言葉のエネルギーに、自分の心身がやられていたんですね。

自信の無さや不安感から悪口をいっていたように思いますが、当時は悪循環に気づけないでいました。学生時代の私に「タバコを41本以上吸うことより、自分を痛めつけてんねんで!」と教えてあげたいくらいです。今は数年に1度くらいしか、風邪もひきません。

倍速視聴は時間の無駄

「2倍速で映画やドラマを観ることは、タイパ(タイムパフォーマンス)を2倍にしているようで、私には時間を2倍に希釈しているように思えます。(中略)倍速視聴は『水で2倍に薄めたビールを1杯分の値段で2杯飲む』ようなものです」(P73より)

この項目では、私が苦手とする倍速視聴について、「なるほど!」な考察が書かれていました。いくら倍速視聴が主流でも、絶対にしたくなかったのは、「感動」が薄れるから。

とくに映画やドラマなんかは、セリフの一言ひとことを噛み締めながら作品の世界に浸りたいんです。少しの時間の節約のために、自分の楽しみを捨てない。これからは堂々と、標準視聴します。

人生がうまくいっている人は、ニュートラル

「人生がうまくいっている人には、ひとつの共通点があります。それは、素直、謙虚、ニュートラル(中立)であるということです。」(P187より)

野球の大谷翔平選手を例に挙げて、こう書かれていました。ビジネス・スポーツに限らず、成功している人は「素直、謙虚、ニュートラル」だと。

ボクシングジムをしているので、同業の会長さんなんかとよく話す機会があるのですが、確かに「素直なボクサーは伸びる」そう皆さん口を揃えておっしゃいます。私もそう思います。

ニュートラルな視座を持つことで、人からのアドバイスや助言を先入観なしで受け入れられる。その結果、圧倒的に自己成長できる。頭をもっと柔軟にすることが、最近の私の課題のひとつでもあったので、これからは「ニュートラル」を意識して過ごそうと思います。

さいごに

「人生に『遅すぎる』ということはありません。どんな年齢、どんな経歴であっても、今、この地点から、人生をリスタートすることはできます。」
この一文に、ドン!と背中を押されました。

ワクワクする未来、切り拓いていきます。

(宇久理恵)

1番美味しかったもの、覚えていますか?

これまでの人生で、
「美味しい!!!」
そう心の底から思った食べ物を覚えていますか?

私には3つあります。

夫と息子以外に話すのは初めてなのですが、
思い切って打ち明けます。

3大美味しかったもの

  1. 船の上で食べた「カップラーメン」
  2. 淡路島で食べた「焼き肉」
  3. 佐賀の叔父がつくる「柚子胡椒」

40代も半ばを過ぎて、これまで美味しいものはいろいろと食べてきました。高級と称されるようなものも食べました。

だけど、小学1年生のときに食べたあのカップラーメンのように、心が震える体験てもうないんですよ。母の田舎の佐賀に帰省するとき、フェリーのデッキの上で海風に吹かれながら家族で食べたあの味。身体思いな母が作る、茶色い(魚や煮物など)おかず多めな我が家のテーブルには出てこない、禁断の「カップラーメン」。

「焼き肉」は、淡路島でたまたま父と2人入ったお店です。高知県でのボクシングの試合の帰りに、父の運転する車で。20年以上前のことで、もうそのお店の名前も場所も覚えていません。あの店はまだあるんかなあ?

「柚子胡椒」は、佐賀の叔父が送ってくれていた手作りのもの。30年ほど前、柚子胡椒自体口にするのもはじめてで、

(こんなに美味しいものがこの世にあったなんて……)

絶句しました。(今でも柚子胡椒は、欠かさず冷蔵庫にあります)

なぜ、心に残ったのか?

これらの3つの「ご馳走」は、ずっと私の心にありました。でも、なぜこれらが特別なのかはわからなかった。父が他界して4年経ったいま、気づいたことがあります。

私にとって「しあわせの塊」だったんですよね。

19才(短大在学中)から父と一緒に仕事をやりはじめて20年以上。良いこともあったけど、苦しいこともたくさんありました。とくに後半の10年はぶつかってばかりで。ただの上司なら違っていたと思います。血の繋がった親を憎むってすごく苦しいんです。自分のアイデンティティの一部でもあるし。

だから、父と「ただの親子」だった頃の子ども時代の記憶が、私にとって特別なんです。焼き肉を食べたときも、楽しかった。柚子胡椒を送ってもらったときも、感動した。美味しさ+思い出が心に残って、特別なものになっていったんですね。

さいごに

お盆休みの4日間、家族で美味しいものをたくさん食べました。

名古屋→うちの実家→宇久のお墓参り→神戸→尼崎

うちの実家には名古屋のお土産とポンデリングを。

「うまいなあ!」

父が喜んでくれたことがあったから、それ以来ポンデリングも特別です。

4年前、父と息子と過ごした最後の1週間。
8月の外は暑くて、病院の真っ白いベットに座った父は「クーラーの効いた部屋で快適や」そういって笑っていました。

父→ガリガリ君
私→パルム
息子→クーリッシュ

3人で一緒に食べた最後のアイスです。
穏やかな時間を過ごし、いろいろなわだかまりも溶かし、その2日後父と別れました。

ちょっと湿っぽくなってしまったけど、お盆なので書いてみました。

私は息子に「美味しい」思い出作ってあげられるのかなあ?

 

(宇久理恵)

お盆におススメの絵本『いのちのまつり』

いのちのまつり』(サンマーク出版)

 作:草場一寿 絵:平安座資尚

「ぼうやにいのちをくれた人は誰ね~?」
「それは……お父さんさんとお母さん?」
「そうだねえ。
いのちをくれた人をご先祖さまと言うんだよ」
「ねえ、おばあさん、
ぼくのご先祖さまって何人いるの?」

 

コウちゃんは、指をおって数えてみることにしました。

すると……。

 

 

子どもも大人も「わっ!!!」と世界に
引き込まれる仕掛け絵本。
読み終わったあと、心があたたかくなります。

 

いのちの話をしやすいこの時期に
ちいさなお子さんやお孫さんのいる方は、
ぜひ一緒に読んでみてほしいです♪

 

いのちのまつり』(サンマーク出版)

 作:草場一寿 絵:平安座資尚

(宇久理恵)

息子と向き合った「いのち」の話

今日からお盆。
71才で昇天した私の父の、4回目の命日でもあります。
今回は息子と私が向き合ってきた「いのち」の話について書いてみます。

東京五輪2020の開会式で

コロナにより、1年越しで開催された東京オリンピック。当時息子は8才で、深夜に中継された開会式の各国代表選手入場を、自宅の小さなテレビで私と2人観ていました。

「植民地てなに?」
「なんで戦争すんの?」
「誰が戦争すんの?」

息子の口から矢継ぎ早に質問が飛んできます。

選手入場時にテレビから流れるそれぞれの国の紹介アナウンス。

「〇〇国は〇〇国の植民地となり~現在は~」
「〇〇国との戦争に敗れた〇〇国は~」

抑揚をつけづに淡々と伝えられるそれらのアナウンスは、
息子の頭に山のように「???」を作りました。

だけどその時、私は息子に対して何て伝えればいいのかわからなかった。

「戦争は悲しいこと」
「人の命はどんな理由があっても、奪ってはいけない」

そんなことを咄嗟に口にしたけれど、(もっと伝えるべき大切なことがあったんじゃないか?)そんな思いを胸に、日々は流れていきました。

家族で作った家系図

昨年、息子が9才のとき、10ヶ月間かけて「家系図」を作りました。きっかけはほんの些細なこと。家系図のことを英語では「ファミリーツリー」というそうです。

250年前まで遡って、息子にとってのひーひーひーひーひーおじいちゃんの名前が「宇久重五郎」だということが判明。

「ママ、この中の誰かひとりでもおらんかったら、オレはおらんねんで?」

膨大な数の名前がズラリと並ぶ「家系図」を前に、息子はそういいました。

さいごに

自分のルーツを知る

人にもルーツがあるということを知る

もちろん私たち家族だけじゃないです。
世界中の誰もが、脈々と受け継がれてきた尊いいのちなんですよね。

だから、

いのちを粗末に扱われていい人なんて、
この世にひとりもいない。

そう思います。

 

50年前にジョン・レノンが歌ったイマジン

(宇久理恵)