息子と向き合った「いのち」の話

今日からお盆。
71才で昇天した私の父の、4回目の命日でもあります。
今回は息子と私が向き合ってきた「いのち」の話について書いてみます。

東京五輪2020の開会式で

コロナにより、1年越しで開催された東京オリンピック。当時息子は8才で、深夜に中継された開会式の各国代表選手入場を、自宅の小さなテレビで私と2人観ていました。

「植民地てなに?」
「なんで戦争すんの?」
「誰が戦争すんの?」

息子の口から矢継ぎ早に質問が飛んできます。

選手入場時にテレビから流れるそれぞれの国の紹介アナウンス。

「〇〇国は〇〇国の植民地となり~現在は~」
「〇〇国との戦争に敗れた〇〇国は~」

抑揚をつけづに淡々と伝えられるそれらのアナウンスは、
息子の頭に山のように「???」を作りました。

だけどその時、私は息子に対して何て伝えればいいのかわからなかった。

「戦争は悲しいこと」
「人の命はどんな理由があっても、奪ってはいけない」

そんなことを咄嗟に口にしたけれど、(もっと伝えるべき大切なことがあったんじゃないか?)そんな思いを胸に、日々は流れていきました。

家族で作った家系図

昨年、息子が9才のとき、10ヶ月間かけて「家系図」を作りました。きっかけはほんの些細なこと。家系図のことを英語では「ファミリーツリー」というそうです。

250年前まで遡って、息子にとってのひーひーひーひーひーおじいちゃんの名前が「宇久重五郎」だということが判明。

「ママ、この中の誰かひとりでもおらんかったら、オレはおらんねんで?」

膨大な数の名前がズラリと並ぶ「家系図」を前に、息子はそういいました。

さいごに

自分のルーツを知る

人にもルーツがあるということを知る

もちろん私たち家族だけじゃないです。
世界中の誰もが、脈々と受け継がれてきた尊いいのちなんですよね。

だから、

いのちを粗末に扱われていい人なんて、
この世にひとりもいない。

そう思います。

 

50年前にジョン・レノンが歌ったイマジン

(宇久理恵)